死球マントラ

全員しぬまで人形かぞえる

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『千年女優』 (2001) 今敏

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これって綺麗じゃない世界じゃない。綺麗じゃない世界っておれがアニメを愛する理由が綺麗な世界をみたいからということと反発するのですげえ困ったんだけどとりあえず綺麗な世界を夢見てたい派の俺にしたら極力人間的な位相としてのホクロとか存在して欲しくないわけなんだけど今敏は何を血迷ったか主人公を際立たせるためか風景との差異を際立たせようとしてるのかわかんないんだけどあきらかに特徴としてのホクロとか刻印してしまっている有り様なのでこれはいかん、これはいかんと僕は画面のまえで独り言です。だってあんな同一人物でもしやホクロがある人とない人がいたら確実にない人と一緒に生き残ることを選択するにきまってるじゃないですかあほか
なのにあきらかにさりげなさと懸け離れたホクロついてるのですものしかも最初にババアゾーンに至らしめている現状のお姿をぼくらに焼き付けてくるのでこれはもう思い出を語ったところで恋はできないという悲惨なアニメ的思考がぼくのこころを束縛するのです
それはタイタニックのローズが既にババアであるという前提のもとに若かりし季節をふりかえってもどうしても恋できない現象とおなじです
それがもしやあのローズのババア現象がまきおこっていなかったらはっきりいって確実にぼくは外野からノーバウンドで返球しでかしそうな強肩であることかくじつな屈強な肉体のローズに恋をしてたはずですし涙の数だけつよくなれるよ
ってきっと涙の数だけおれ強くなってたはずなのです
なのに如何せんババアが目の前で現在進行形に物語っているタイタニック物語なのでこれはもう僕の心は鬼となります
若かりし乙女のローズとぼくは既成事実としてのババアの血管浮きでまくりのお姿と重ねあわせつつ観賞するの巻です
というそういう悪い例があれほどハリウッドから届けられているにもかかわらず同じ過ちをそれもアニメという純潔な世界でやってしまう今敏はなんておれの期待にこたえようとしないのでしょうかとぼく怒っております
プンプンでございます
あれ綺麗だとけっこう最高なのに
ということでこれは遺伝を廻ったりする物語でなんでアニメなんだろう89点
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『ストーリーテリング』 (2001) トッド・ソロンズ

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みだらな行為がはげしく実行されているわけだけれど人類みな兄弟という偽善的でフィクショナルな心情を理想としてCPと黒人という二大差別界の巨匠をまえに頑なに平等な態度を取り繕うという姿勢そのものが実はじぶんとは違う個体との差別に意識的であることに他ならなくて過剰な反応を見せている時点で充分に差別的だ。
だから虐げられてきた者に過度に反応を見せるその装飾された表面的な優しさこそがよりその存在を虐げられるべき者だとの認識に深めていかざるを得ない。そしてその差別してはいけないと思い込もうとする心と努力こそが本音と乖離してる欺瞞に他ならないわけですからそのすべてはフィクションだと結論付けられる。差別に努力はいらない。努力するくらいなら思いきし見くだしてやるよ。
と、申しております。いや申してないけど。
ということでかたや有名司会者を夢見る無気力大陸の少年は実際どうしようもないけどそのどうしようもない絶望的なひたむきな無気力が心底やるきない運動に忠実な言わば偽ざるノンフィクション。これこそが本音と行動が一体化した忠実な素直な子だ。だからある種無駄に真実の凄みを帯びてるほどにどうしようもない。その表出する無気力が爆発的な感情を押し殺したフィクショナルな無感情に過ぎないのであったとすれば救いもあるのだが残念なお知らせなことに真剣に無気力全開なボーイなのでだめでしたの巻のノンフィクション。あほすぎる。嘲笑の中で虚ろな目は更に加速度的に死んでいく様があまりに俺の共感を誘ったよ。その全身どうしようもない空気がたのしかったんだ100点

綺麗なハルマゲドン

みなさんコンスタンチン君!(ロシアのあいさつ)

あれぇ~?返事が聞こえないぞ! もう一度、

みなさんコンバトラーV!(葵豹馬が操縦する五機合体の超電磁ロボ)

っておいおい無視もたいがいにしてくれ。おれが全力で壁に向かって対話の練習してるのにその光景を遠くから見つめるのはずかしいからやめて!ということであれだなー。
ここはどこ?なんか連行されて来てみたけれどはやくも迷子なんですけど誰か助けてくんない?なんか知らないシトいっぱいいるし早くも引きこもり決定みたいなかんじなんですけど!友達の輪のひろがりの希望の光っぷりがいっこうに見えないのはそれはぼくがずっと引きこもっているからです。ちゅーかここドコ?

『スキャナーズ』 (1981) デビッド・クローネンバーグ

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完璧すぎる。静謐ながらも破滅的な序章をかんじさせる不穏な空気が生み出す神経の収縮がすさまじい速度です薬害によって能力的な奇形を生み出すというおそろしい陰謀それは産婦人科に薬品を提供することで投与された子供達全員が脳内走査と人体破壊を可能とするサイキックを武装して大量生産されるというそれは世界規模的な恐怖の拡大を無作為に実現するのです。しかし自分が望む望まないに係わらず周囲の人間の思考が自動的に受信されてしまうという超能力的な悲劇はそれは例えば恋には絶大な有効を実現するであろうともでもそれはおもしろくないことにちがいないと僕は言うよ。といいながらも実際にはそんな便利な能力は使うと思いますけどもそれは自分の気持ちを最優先するのでなくて相手の気持ち次第でぼくの心が揺れ動く可能性があるかどうかという問題です。新たな自分の感性を試すということです。相手が好きだということは自分に相手はなにかしらの共鳴を感じているからの感情の発露なわけで逆に言えばそれは僕にも相手に対してぼくの今まで気づかなかった共鳴の余地があるかもしれないということです。でもかといって相手には能力的なものでぼくの恋心を知られたくないというかすれ違う人のほとんどに恋してしまうからそんな一人だけは選べないから男子的にはやはりこの走査能力はたいへんな危険だとおもうのです。それは対人関係においてかならずしも相手の本心を知ることが円滑な関係を生むとはかぎらないからです本心は本心として隠匿しながらも社交辞令と嘘を織り交ぜながら会話することこそが人間にできる思いやりということだからです。だからそれが社交辞令だとわかっていながらも社交辞令だから本心のみで話せという人はいないわけでそれは言いたいけど言いたいことを我慢しあうことで気持ちのいい秩序ができるからです本心がけっして良い連帯をうみだすとはかぎらないわけです。だから人間の思考を走査することのできるスキャナーズはこの上ない知りたくもないことを知ってしまう不幸を背負うのでありそれは例え兄弟であっても思想の違いから血管をうかびあがらせながら人体発火する対決を回避できないという悲劇をも生み出すのですそれは互いの思想など人間は知らなければ幸せだったということです720点

2003年度のおれの映画がこうふんした日々

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金賞
『永遠と一日』 テオ・アンゲロプロス


強烈マジカルと槍使いの無敵万華鏡ふしぎ発見

銀賞
『神に選ばれし無敵の男』 ヴェルナー・ヘルツォーク

ころしたいほど清純派

銅賞
『害虫』 塩田明彦
このましい変態が空気の導火線

●4位
『赤い影』 ニコラス・ローグ

史上最強の人格破壊兵器悪夢

●5位
『ピアニスト』 ミヒャエル・ハネケ

不快感の巣窟ポエム

◎次点
『真夜中の虹』 アキ・カウリスマキ
内臓セメダインの一本足振り子


今回も予想どおりの混戦でしたというかこれだけの選出ではやりきれないくらいのおそろしい無敵素材が多数輩出されましたが結局のところそれほどの波乱も無く順当に変態性がぼく好きなのです

●最強撮影賞
『エルミタージュ幻想』 アレクサンドル・ソクーロフ
鬼だった呼吸法が鬼だった

●最強脚本賞
『スゥイートヒアアフター』、『エキゾチカ』 アトム・エゴイアン
共に急降下の官能

●最強青春賞
『ゴーストワールド』 テリー・ツワイゴフ
たくさんの好きがあった

●最強音楽賞
『永遠と一日』 テオ・アンゲロプロス
天国から降ってきた音楽

◎強力音楽賞
『要塞警察』 ジョン・カーペンター
脳内粒子破壊

●妄想賞
『ビデオドローム』 デビッド・クローネンバーグ
人造人間寒中水泳大会

●魔界賞
『デモンズ』 ランベルト・バーヴァ
あほで楽しそうな空間でこれならぼくも戦うぞと

●最強アニメ賞
『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』 原 恵一
歴史は死体で構築された骨折バビロン

●最強監督賞
テオ・アンゲロプロス(『永遠と一日』、『旅芸人の記録』)
時空を操作してたから僕はただ海綿体に寝転がってたんだ

◎強力監督賞
勅使河原 宏(『砂の女』、『他人の顔』)
宇宙船を撃ち落とすほどの圧倒的な映像センス

●最強男優賞
ルトガー・ハウアー(『ヒッチャー』)
不気味すぎるから死んでくれ

◎強力男優賞
リュディガー・フォーグラー(『さすらい』)
荒野の一本くそに男気かんじて死刑宣告

●最強女優賞
宮崎あおい(『害虫』)
愛は死よりも冷たい

◎強力女優賞
イザペル・ユペール(『ピアニスト』)
こんな有害な変態は存在感だけで投獄

●最強ミュージカル大賞
『8人の女たち』 フランソワ・オゾン
煌びやかなはらわたが炸裂

●超魔術最低監督賞
デレク・ジャーマン
全部ほもすぎてひどい

◎最低監督賞
ピーター・グリーナウェイ(『英国式庭園殺人事件』)と園子温(『うつしみ』)
あらゆる意味で最低最前線まっさかり地獄的につまらないからほんと見ないほういいよ

というかじつのところ裏番長的作品が入賞落選理由について自己弁護するがために各賞発表してきたという事実。


●裏番長
『電子頭脳おばあさん』 イジー・トルンカ
そうじつはこれが今回の本命かとも当時思われてたというほどに俺の心を切り刻んでいたにも関わらず発表段階においてはすっかり存在を忘れていたが故に見事ランクインしなかったというほどの神のムービー
実はこれが裏番長作品。正座して悪夢を500回くらえ。


というわけでさようなら

『バッド・ルーテナント / 刑事とドラッグとキリスト』 (1992) アベル・フェラーラ 

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なんて悪徳なんだ!!刑事なのに!ゾクゾクするぜ!つよすぎる!無免許運転のギャルをつかまえて不当な要求しながらも路上で自涜という高度な羞恥心と法を駆使したテクニック使うところなんて究極すぎる。車のナンバー丸出しであの勇気は最高。あんた最高!なんて命知らずな行動ばかりなんだ!こんなアナーキックな刑事は実に好感度たかすぎて手に負えないので僕は銀河の一部になりました。なぜなら銀河系の広大さはキリストの慈悲に勝るとも劣らないスケールだからです。ということで悪事を働くのに最も適した職業それは刑事です。なぜなら悪の倫理を完全に掌握できるからです。ときに警察という国家に身分を保障されたと同時に悪徳な振る舞いをも正しく把握できすべては庇護されるからです。そして悪人をやっつけてもそれは相手が悪人だったからという理由で町のみんなからは尊敬されるからです。たとえやっつけた本人が悪人だったとしても悪人が悪人を罰しても許されるのは警察は悪ではないとの前提があるからです。でもこれは悪徳刑事の話です。パトカーのサイレンを鳴らす行為それが例え私用であろうが道路を占拠する車はみんなパトカーに道を開けるのです。それは警察という身分が我々まちとまちの住民のために行動しているのだという共通認識と信頼があるからで何故サイレンを鳴らしているのかその理由如何に係わらず有無を言わさず道を譲るのですそれは法律だからです。だから地域住民みんなの安全と善人であるみんなを悪から守るためという法律を盾にしてパワーを駆使する刑事の悪人ほど悪行を容易に実行できる逸材はないのです。そしてこの男には彼なりの悪の倫理学があるのです。つまりは悪人がひどいことされてもそれは悪人が基本的にひどいことをしているのだからひどいことしてる人はひどいことされてもいいのだしむしろこっぴどくひどいことされるべきだという倫理です。悪徳刑事は一貫して悪人にひどいことをし続けます。それはある種悪を制すという意味で刑事の振るまいとしては幾らも刑事的な本質から逸脱はしてないような気もしますが多分気のせいです。だって本気でひどいことばかりする威力だからです。つまりそれは悪人が悪行を重ねても改めて悪人だとはいわれないということです。悪徳刑事はじぶんが悪人だという正しい認識があるので悪人は身分に係わらず悪人であってもいいという倫理を構築して自己弁護を計っております。だから悪人が悪人にひどいことされてもそれは自分も悪人なので自分にひどいことした悪人に対して改めてそれはひどいとはいえないのです。なぜなら悪人は今まで誰かしらに悪行を重ねてきたからいざ自分が悪行の犠牲になろうがそれは誰のせいにも出来ないからです。しかし悪人が善人になろうと努力したときそれは自分に嘘をつくことになります。それはカトリックの教えだろうが悪人は悪人にしかなれないからです。悪人のする悪事を許しても更に悪事を働いてその悪事が許され続けることを期待するのが悪人の生き様です。悪人が善人になろうとしてもそれは更なる悪人にひどいことをされるだけです。悪人は悪人のままで悪を貫き通すしか悪の世界では生きていけないからです。5500点

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