死球マントラ

全員しぬまで人形かぞえる

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『クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦』 (1998) 原恵一

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コードネーム“お色気”と“筋肉”が示すように世界とはほぼ筋肉とエロスによってその平和が統括されているといっていい。そしてなによりも子供教育として正しいのはその肉体性の純粋な感動を伝えようとしている心意気にあるのであってお色気の人としての肉体のフォルムつまり人体が空気を切り裂くときの身体の跳躍的な動きの醸す生命体としての爆発そのものに美しさが宿るということを描こうとしているのがなによりも人間賛歌そのもの。その肉体礼賛を顕著に表現するのがお色気のある種感動的でさえあるすばらしい躍動に満ちた肉体とそれを包み込むぴったり皮膚の全身タイツ風トゥームレイダー。ぷるんぷるんは当然として特に博士が執着するように女性性そのものである臀部と太腿の神々しさがすばらしすぎる。全身タイツ愛好家がその肉体の形状そのものに高度な興奮要素を抽出できるということそれが偉大なのではなくその形状を必死に手触りによって知覚せんとすその先進的な変態的願望に偉大さがあるのであり人に向き合おうとする姿勢の勤勉さに偉大さがあるのでありつまり自らの身体を全身繊毛化することによって原生動物化し全身の皮膚感覚でもって触覚のダイレクト感で人間の肉体感を理解しようとするという生命の表現する肉の外形そのものを理解しようとする真剣さと必死さその確かな手ごたえによって人は人の命の尊さの理解を可能とするのである。なのであれは実用性重視の運動の連動性を主たる目的としているわけではなく肉体というか筋肉の動きひとつひとつをその単一の光沢の中で放つ皺と陰影と波打つぴたぴたタイツの動きによって観るものを圧倒しようとするそれは肉体のフォルムをタイツの質感によってエロという高尚な地位にまでレベルをあげるのでありそれはキャッツアイのタイツ効果とも同様。だから極限にまで肉体を鍛え上げた女レスラーと相撲力士的なモビルスーツの登場にも肉体賛歌の意味を共通に汲み取れるのであり身体的欠陥によって悪の刺客が自滅するのは偶然ではない。更に我々に簡便な回答が示されるのはコードネーム筋肉。あきらかにシュワちゃんのコマンドーへのオマージュというかオマージュってなにかよくわかなんないけどシュワちゃんの吹き替えでお馴染み声優玄田哲章とミリタリー質の筋肉という組み合わせで展開する筋肉の筋肉による筋肉のための世界、それは筋肉のみで悪を征すという、肉体の、筋肉の運動の純粋なる感動、身体性が見る者に喚起する感動の純度の高さをぼくらに教えようとするだなんてマジなんてすばらしいメッセージ。原恵一は人間の動きの感動、そして動画の発する感動とはなにかを知っているんだ88点
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