死球マントラ

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『鰐』 キム・ギドク

鰐 キムギドク

漢江に投身自殺する人の金品を奪って生計を立てる男というこれはどうせ死ぬ人にとっては不要なものもこれからも生きていこうとするひとにとっては必要というその再利用の感性はとても理に適っているようですけれども実際死ぬときにでさえ金品を身につけて死ぬというのはお国柄なのでしょうか
そのいらなくなったものもある人にとっては必要という規則に倣えばどうせ死ぬんだし一発やらせてという発想はすごいわかりやすいのにいざとなったらやっぱりやらせたくないというのはわかりずらいようでいてすごい人間の純粋な形の的を得た表現であろうと思う
しかしまさかいらないからといって貰った自販機のなかに入って活動したがゆえに銃殺されるジジイというのはあまりに画期的過ぎてわらった
そんなわけで暴力と搾取によって社会に這い上がることの許されない男にとってはやはり川底の水の世界にしか行き着く場所がないのである
生きることはまさに水に溺れているかのように息苦しくもがいているように見えなくもないもののあまりに川で拾った女に隙あらば夜這いをするその発情期の力を社会復帰の源泉に利用すればいいのに男の発情期は永遠におわらなくて困った
わかるけど
んで多くの人間がある種の結論を持って水没する行き着いた極限の世界にこそ聖域を見出すという寓話にほかのギドク作品にも共通する社会の外がそこに描かれる
そしてその社会の外の特異な世界でしか男女はわかりあえないというのも主題としては監督第一作目から一貫して描かれているのだと思いましたけれどところで子供のいう「ワニ兄」という字幕がワニニィというのかワニアニというのかもしワニニィだとしたらすごい僕は呼びづらいなと思いましたという感想でした82点
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