死球マントラ

全員しぬまで人形かぞえる

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『コリン』 マーク・プライス

コリン LOVE OF THE DEAD スペシャル・エディション [DVD]コリン LOVE OF THE DEAD スペシャル・エディション [DVD]
(2011/08/02)
アラステア・カートン、デイジー・エイトケンズ 他

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超低予算だからというエクスキューズに庇護されてしまうと批評は総じて徒労に終わってしまうような気がするけども結局低予算でかもし出せるのってもはや雰囲気だけですよね
そういう意味でいうと雰囲気は地下室に幽閉され目を刳り出された趣味性の高いゾンビ女コレクションたちの虐待に怯える叫喚のおぞましさあたりは低予算ゆえの逆説的ないかがわしさが機能していてよい
こういう人間側に捕獲される弱いゾンビ像にぼくらの勇気は担保されるしなんか勝てる気がするし逃げ通せる気がするという
もはや取っ手も回せないほどに萎縮した脳の程度の低いかんじもよい
だって高度に文明開化したポテンシャルの高いゾンビとかこわいしああいうのはすぐ死を覚悟するよね全力疾走したりぼくはあれは諦めるねすぐに
その意味でまるでゆとり世代を象徴するかのような安心感のある緩いゾンビ像の現代への復刻度という点でこれははっきりいって好きなゾンビの部類だと率直に認めざるを得ない
そして通常はゾンビという恐怖の対象であるはずのものに自分がなってしまうことでその恐怖の対象が変転しゾンビ狩りする人間こそが逆にこわいというつまりはどれもが元をたどれば人間であるという人間の共食い状態をゾンビであらわすのに効果的な視点の切り替えだといえる
そうゾンビも実は生きるのに必死なのですという新たな発見によって複雑な感情が沸き起こってきますがそれはつまりゾンビになったら楽になるというシステムだとばかり思い込んでいたぼくらの安寧の世界を打ち砕くほどの衝撃
まさかのゾンビになってからも競争原理に翻弄されるという人間からゾンビへの変遷の過程においてすらも終わりのない生存本能に突き動かされ生きるために人間を食うというある種の労働に従事するそのことからも明白なゾンビのあまりに人間的な人間らしさに触れるにつれその人間の本質的な原理のうえにゾンビが成立しているという当然の帰結に至るというのですがただ残念なことに超低予算ゆえにゾンビの顔面たちがいちいち冴えないし恋人とお姉ちゃんの見分けがつかんしこういうのよくある70点
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