死球マントラ

全員しぬまで人形かぞえる

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『盲獣』 (1969) 増村保造

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特殊なビジュアルがそびえたった倉庫内が変態な空間をつくりだしていましてそらもう僕好きだったね。巨体な造形物に包囲されてるしこんなところで生活したくないよね。しかもお母さんが頭を壁にぶつけて死ぬというわりと画期的な死に方でしたにもかかわらず特にそれが違和感を感じないほどに異様な空間を構築しておりました。ということで盲目の男が自分の触覚の崇高な手触りのみで作り上げた人体の彫刻の数々の頂点に君臨する集大成としての作品のモデルのために完成度のたかい肉体の女を標的に親子でいっしょにクロロホルムを駆使して誘拐したりと危険な親子愛で結束した任務をしでかしたりするよ最悪なタッグでこわいよそして女を自分の変態工房に拉致監禁して触手でまさぐって創作活動に打ち込むという芸術的で素敵な話を展開しはじめたよ。でなぜにそんな肉体を模した彫刻に執着してるかというとそれは全部おんなが解明して説明してくれますので僕が考えるまでもなくてとても親切です。でもって耳とか唇とか足とか乳房とか未だ見ぬその女体的なものを部屋いっぱいに飾りこみたいという中学生男子的な理想郷の視覚効果を触覚でのみ再現した肉塊がいっぱい壁から発生していて気持ち悪くてかっこいいよ。でも実はこれってその姿形よりもその素材がどれだけ肌の質感と弾力性を再現してるかというのほうが重要なような気もしないでもないよね。というか実際には触覚だけでは再現不可能だと予想される眼球の虹彩までをも彫刻してしまっているので実はこの造形物の異様さは母親の視覚を通しての共同作業であるがゆえではないかという疑惑つまりは母親主導で異常な物体に肉体が変貌してる可能性。だから彼の目でもあった母親が死によってその役目を終えたとき真の意味で彼は触覚の世界の模索をはじめるのです。そして実際の肉体を知らないゆえにアトリエに欠如していた部分がこのおんなによって完成されるわけですがそれよりも楽しい事をおぼえてしまいましてねえ100点
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