死球マントラ

全員しぬまで人形かぞえる

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『水のないプール』 (1982) 若松孝二

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一人暮らしの女子の部屋に窓の隙間からクロロホルムを注射器で注入して気絶させたらもしかしてやりたい放題じゃね?と天才的に思いついてしまった男のロマン系犯罪実録映画。つーか注射器であんな部屋に液体注ぎ込んだくらいで女が朦朧とするそのクロロホルムの絶大な威力な時点でけっこうその計画無謀にもほどがあるんだとおもうんだけどそれを強引に貫く破壊力が最高です。物騒だから鍵かけないとダメだぞーとか出会ったばかりのギャルの部屋に唐突に家宅侵入してみたりその挙げ句にはありがとうおじさんとかなぜか感謝される始末。でもここで閃いてしまったおじさんは世の中のギャルたちに防犯の重要性の警鐘を鳴らす為にも敢えて犯行の履歴を残すかのように掃除洗濯そして手作り料理をおこなうという決定的な住居不法侵入の証拠をのこしながらも気絶した女子を夜通しレイプしつづけますけれどレイプされたほうもされたほうで朝起きてたとえ自分がすっぱだかでも何の疑いもなくまっさきにおじさんの手作り料理を食う始末。ウマー!とかむしろ犯人に感謝する始末。日本は狂っております。そんなわけで勘違いも甚だしいままおじさんの“優しさ”は町の女子達の部屋に一段と過激になって届けられるわけです。すなわち防衛の意識付けを徹底するという町のため平和のための夜間パトロール隊的な役割を担っているのだとの逆説的な優しさの代償として正当に肉体接待(というかほぼセルフサービス状態なのですが)を受ける権利があるとのおじさんの自分勝手な思考が読み取れるわけですけれどもさすがに裸も見飽きてきたのかマンネリを打破するためにおじさんは女体の神秘の記録的なかんじの写真撮影とかアートな化粧で女子達を飾り立てたりといった、そう、駅の改札の切符切りという日々を反復するだけの日常のなかに埋没してしまって本人も気付かないでいたおじさんの奥底に眠る爆発的な芸術性を発見したりといった充実の日々なのです!そうこれは無口なおじさんの人間性回復の物語!でもだいたいあの卑猥な輝きを放つメタルなマスクって息できんの?というか空気が洩れたら自ら空気中に散布したクロロホルムの威力の餌食なはずだからつまりおじさんは息もしないで窒息寸前のさなか極限状態で町と女子の安全のために日本のおとうさん代表として夜中はがんばって働いているわけだからみんなはこのおじさんの息継ぎ無しの命懸けの犯行に感謝しなければいけない。おじさん一番お気に入りのウエイトレスのように感謝の気持ちをもたないといけないしみんな感謝するのが正しいのです。日本人は感謝の気持ちをわすれています70点
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