死球マントラ

全員しぬまで人形かぞえる

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『讃歌』 (1972) 新藤兼人

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泣いた。悪いけどこれは泣いたね。この屈折しきった恍惚の表情の喜ばしい奴隷根性におれ泣いたね。おそれいったね。この子は虐められる素質抜群ね。こんな変態は一匹飼いならしたいというか俺もむしろ飼われたい予感!というかいまさら言うまでもないけどマゾは偉大だ。マゾは無敵だ。なぜならマゾは敗北にこそ価値と快感を見出すために実質誰にも負けないという不敗神話を築き上げるからだ。だからおまえらよりすごいし誰よりも偉い。マゾにとっては敗北がそれすなわち勝利をも意味するがためにだからある意味で世界最強はマゾであると。マゾにとっては負けるが勝ちである以上マゾは誰にも負ける事はないのです。だから強い。そして徹底したマゾヒストの受動性は能動性に転じるのです。それは徹底的に無抵抗であることでむしろ能動的に世界に働きかけるというガンジーの理念にも通じているのでこの奴隷マゾ佐助は圧倒的なクオリティの奉仕で盲目の美女春琴に仕えます。白塗りです。女しろすぎ。それはやりすぎ。やりすぎなくらい白すぎ。透き通る白い肌がぞくぞくしますな。透明は儚いですな。もう変態的に仕えますとも。なにもそこまでというくらいに仕えまくりです。便器代わりに俺の体を使ってくれと懇願しかねない雰囲気にどきどきです。
そして支配されているようでその実「支配をさせている」という点で主導権の所在は奴隷的立場にこそあるのが正式な相関関係です。自分は極限まで低姿勢ながらもそれでいて美女の心を所有することを可能としているのです。これぞ奉仕の聖典最終奥義いたぶられるのは至上の悦びですいたぶられればいたぶられるほど彼は世界を支配していくことになるのです。原作は谷崎潤一郎『春琴抄』100点
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