死球マントラ

全員しぬまで人形かぞえる

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『スキャナーズ』 (1981) デビッド・クローネンバーグ

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完璧すぎる。静謐ながらも破滅的な序章をかんじさせる不穏な空気が生み出す神経の収縮がすさまじい速度です薬害によって能力的な奇形を生み出すというおそろしい陰謀それは産婦人科に薬品を提供することで投与された子供達全員が脳内走査と人体破壊を可能とするサイキックを武装して大量生産されるというそれは世界規模的な恐怖の拡大を無作為に実現するのです。しかし自分が望む望まないに係わらず周囲の人間の思考が自動的に受信されてしまうという超能力的な悲劇はそれは例えば恋には絶大な有効を実現するであろうともでもそれはおもしろくないことにちがいないと僕は言うよ。といいながらも実際にはそんな便利な能力は使うと思いますけどもそれは自分の気持ちを最優先するのでなくて相手の気持ち次第でぼくの心が揺れ動く可能性があるかどうかという問題です。新たな自分の感性を試すということです。相手が好きだということは自分に相手はなにかしらの共鳴を感じているからの感情の発露なわけで逆に言えばそれは僕にも相手に対してぼくの今まで気づかなかった共鳴の余地があるかもしれないということです。でもかといって相手には能力的なものでぼくの恋心を知られたくないというかすれ違う人のほとんどに恋してしまうからそんな一人だけは選べないから男子的にはやはりこの走査能力はたいへんな危険だとおもうのです。それは対人関係においてかならずしも相手の本心を知ることが円滑な関係を生むとはかぎらないからです本心は本心として隠匿しながらも社交辞令と嘘を織り交ぜながら会話することこそが人間にできる思いやりということだからです。だからそれが社交辞令だとわかっていながらも社交辞令だから本心のみで話せという人はいないわけでそれは言いたいけど言いたいことを我慢しあうことで気持ちのいい秩序ができるからです本心がけっして良い連帯をうみだすとはかぎらないわけです。だから人間の思考を走査することのできるスキャナーズはこの上ない知りたくもないことを知ってしまう不幸を背負うのでありそれは例え兄弟であっても思想の違いから血管をうかびあがらせながら人体発火する対決を回避できないという悲劇をも生み出すのですそれは互いの思想など人間は知らなければ幸せだったということです720点
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